広島空港恐竜展「エアポート恐竜ワールド2018」

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2階通路の大型恐竜模型展示の様子(提供:広島空港ビルディング株式会社)

2016年度から毎年広島空港で開催される恐竜展を支援しています。
広島空港では「学んで遊べる場所」のように地域住民の交流拠点を目指して様々な取り組みが行われています。
中でも企画展は毎年夏と冬の恒例行事で、タイムリーな話題をテーマに多くの子どもたちに学びの場を提供しています。

2018年度恐竜展「エアポート恐竜ワールド2018」は、見て・聞いて・さわって学べる恐竜展をコンセプトに企画しました。JSFは専門的な立場から、全体の企画立案、製作・設営などの作業を担当し開催を支援しました。

今回は話題の「オヴィラプトル」をテーマに、体験企画も含め展示を展開しました。オヴィラプトルは巣をつくり、そこで卵を温め、子育てをする恐竜です。体験企画は「実物大の動くオヴィラプトル」、子どもが中に入れる「オヴィラプトルの巣」、子どもがオヴィラプトルに変身できる「着ぐるみ」からなり、親子で気軽に楽しめる体験コーナーにしました。さらに、体験企画と連動した解説展示「オヴィラプトル特集」によって学習要素の充実を図り、楽しみながら学べる構成に仕上げました。
また、空港内を回る恐竜スタンプラリーや専門家による恐竜講座・ツアーなど、毎年人気の参加型企画も用意しました。

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体験企画「オヴィラプトル」(提供:広島空港ビルディング株式会社)

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1階会議室の常設展示の様子(提供:広島空港ビルディング株式会社)

実施概要

テーマ:「エアポート恐竜ワールド2018」
展示構成:
・大型恐竜模型[アンキロサウルス、スティラコサウルス]
・化石標本[富田京一氏監修の化石数点]
・グラフィック・解説パネル[オヴィラプトル]
・体験企画「オヴィラプトルになりきってオヴィラプトルを学ぼう」
・映像[動画コンテンツ「アースストーリー」、スライドショー「オヴィラプトル」]
イベント構成:
・恐竜博士 富田京一氏による恐竜講座・ツアー
・恐竜スタンプラリー

実施結果

7月14日のオープンを目指して準備を進めてきましたが、西日本を中心に広い範囲で記録した豪雨(気象庁が「平成30年7月豪雨」と命名)による災害の影響により、恐竜展の開催が延期されることになりました。一時は中止か冬に延期という状況でしたが、主催者をはじめ復興に向けて取り組まれたご関係者のお陰で、8月4日からオープンすることができました。

復興の最中、約半月遅れてのオープンでしたが、毎年楽しみにしている子どもたちは変わりなく元気にやってきました。常設展示は、「オヴィラプトル」という一つのテーマで体験と学習が連動する分かりやすい構成になっており、夏休みの自由研究にも直結すると好評でした。
空港内を回る恐竜スタンプラリー、恐竜博士による恐竜講座・ツアーなど誰でも気軽に参加できる体験要素も取り入れた企画は今回も大変好評を戴きました。
災害直後の混沌とした毎日を過ごす中で、この恐竜展が少しでも皆さんを笑顔にするきっかけになれたのであれば幸いです。

期  間:2018年8月4日~9月17日(45日間)
会  場:広島空港ターミナルビル
対  象:一般
来場者数:30,500人
主  催:広島空港ビルディング株式会社
協  力:広島県教育委員会、JAXA、広島県私立保育連盟他