月の石展-人類初。月に降り立って50年目の記念展-

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東京交通会館6階の展示会場の様子(提供:株式会社スターフライヤー)

株式会社スターフライヤー(本社:福岡県北九州市)が東京営業所を置く東京交通会館で開催した「月の石展-人類初。月に降り立って50年目の記念展-」で日本宇宙フォーラムオリジナル展示企画「アポロ展」をご活用いただきました。
この展示会は、「Mother Comet(母なる彗星)」をブランドコンセプトとする同社の社会貢献活動の一環として、アポロ11号による人類初の月着陸から50年の節目を記念に企画されました。

展示は会場スペースの関係から明確なゾーン分けはせずに、目玉展示である月の石・砂を中心に、月を目指して挑戦し続けてきた人類の歴史と将来の宇宙活動の内容で構成しました。また、展示の理解を深めていただくため、会期中は毎日、日本宇宙フォーラムから職員を派遣して解説を行いました。
この展示会で、日本宇宙フォーラムは「アポロ展」の企画をベースに企画立案から製作・設営、運営(解説支援)を担当し開催を支援しました。

スターフライヤー月の石展201902

JSF職員が来場者の方々に展示の解説を行う様子(提供:株式会社スターフライヤー)

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スターフライヤーアンテナショップ
(東京交通会館2階)

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アンケートに回答するともらえる「月の石展」オリジナルステッカー(提供:株式会社スターフライヤー)

実施概要

テーマ:月の石展-人類が月に降りてから50年目の記念展-
展示構成:
・月の石・砂[アポロ15号・16号月の石、ルナ16号・20号・24号月の砂]
・宇宙服[アポロ月面活動服模型、アポロ船内作業服実物、EMU宇宙服模型]
・宇宙船[アポロ宇宙船(司令船・着陸船・機械船)模型]
・グラフィック[アポロ11号、人類が手にした星のかけら、月面パノラミック画像、宇宙大航海時代]
・映像[月面活動]

実施結果

これまでの「アポロ展」は科学館・博物館でご活用戴くことが多くありましたが、今回は都心の駅に隣接したビルが会場となり客層にも変化がありました。平日は近隣で働く会社員など大人が中心で昼休みや仕事の一環として視察に訪れる方もいました。また、アクセス至便な会場は出張者にとっても都合がよく、東京出張の際に少し時間が空いたので寄ってみたという方も少なくありませんでした。休日は親子連れや宇宙・航空ファンなどが中心でこれまでも科学館・博物館で目にした光景と同じ状況でした。
会期中は、日本宇宙フォーラム職員が解説員として現場で対応したことから、展示に対する来場者の感想や意見など貴重な情報を直接受け取ることができました。

会期中に3回来場された方からは『とても内容の濃い展示になっている。もっと大々的に告知すべき!』との嬉しくも気の引き締まるご指摘をいただきました。都心では宇宙や航空のファンが気軽に立ち寄り交流できる場所が減っているようで、ご来場の度に多くの友人を連れ立って楽しみながら展示をご覧いただいていたのが印象的でした。
会場内は撮影可能と知った多くの来場者からは『すべて写真撮影できるのはすごいこと。SNSで友人に知らせたい!』とのありがたいご感想をいただきました。SNSにアップした数分後には近くにいたご友人が来場され、SNSの効果を改めて確認しました。

過去の「アポロ展」と同様に多くの来場者からは『この石は大阪万博で展示された石と同じもの?』『万博では観ることが叶わなかった月の石がこんなに間近でゆっくり観られるのは素晴らしいこと。夢が叶った!』との嬉しいご感想をいただきました。大阪万博を知る世代には月の石が当時の記憶として強烈に残っており、一目観たいと全国各地から足を運んでいただきました。
中には、当時ご両親に連れられて万博に来場した想い出とともに月の石をご覧になっていた方がいました。当時の楽しさと亡きご両親との想い出が蘇るようで、とても楽しそうにそして静かにご覧になっていました。
歴史を辿る展示は、時として観る方の人生や大切な想い出と重なる場面に出会います。私たちが作る展示が僅かでも大切なひと時を思い起こすきっかけになれば幸いです。

主催者であるスターフライヤーのブランドコンセプト「Mother Comet ~blaze through the world~」はMother Comet(母なる彗星)として人々の夢や希望に輝きを与えること。今回の「月の石展」では、夢に向かって偉大な躍進を遂げた1960年代の輝かしい人類の姿を通して、少なからず来場者の夢や希望を刺激できたのではないでしょうか。また、将来は空を超えて宇宙へ就航する時代がやって来ることを考えると航空会社が宇宙をテーマに取り組むのも自然といえます。「Mother Comet」をブランドコンセプトとする同社が文字通り宇宙へ向けて黒い機体を離陸させる日を切に願って、日本宇宙フォーラムは今後も人々の夢と希望のために宇宙が果たせる役割を追求していきます。

日  時:2019年6月15日~23日(9日間)
会  場:東京交通会館6階北九州市東京事務所内ひまわりテラス
対  象:一般
来場者数:1,193人
主  催:株式会社スターフライヤー
後  援:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
協  力:北九州市東京事務所、山崎直子宇宙飛行士
展示協力:一般財団法人 日本宇宙フォーラム(JSF)
関連サイト:https://www.starflyer.jp/csr/lunarrock/