広島空港恐竜展「ジュラシックエアポート」

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トゥプクスアラ(翼竜)の展示の様子(提供:広島空港ビルディング株式会社)

2016年度から毎年広島空港で開催される恐竜展を支援しています。
広島空港では「学んで遊べる場所」のように地域住民の交流拠点を目指して様々な取り組みが行われています。中でも企画展は毎年夏と冬の恒例行事で、タイムリーな話題をテーマに多くの子どもたちに学びの場を提供しています。

2019年度 恐竜展「ジュラシックエアポート」は空港全体を恐竜の世界に変えるというコンセプトのもとで企画されました。JSFは専門的な立場から、1階会議室を使った常設展示を中心に企画立案から製作・設営などの作業を担当し開催を支援しました。

常設展示は「飛ぶ」をテーマに、翼竜や始祖鳥のように飛べる恐竜の骨格標本や解説パネル、動画コンテンツなどを揃え、じっくり学べる内容で構成しました。また、空港内を回るスタンプラリーや専門家によるトークショーなど、毎年人気の参加型企画も用意しました。

広島空港恐竜展201902

骨格標本の展示の様子(提供:広島空港ビルディング株式会社)

実施概要

テーマ:『恐竜は今も空を飛んでいる!!』~あなたは今なお続く恐竜時代を目の当たりにしている~
展示構成:
・骨格標本
トゥプクスアラ(翼竜)実物大、ミクロラプトル・グイ(世界で最も有名な飛ぶ恐竜)、プシッタコサウルス(中国で発見された鳥のような恐竜の一部)、始祖鳥(かつては鳥の祖先と考えられていた飛ぶことのできた恐竜)
・グラフィック、解説パネル
宇宙と地球の進化、翼竜とは、トゥプクスアラ(翼竜)、始祖鳥、ミクロラプトル、プシッタコサウルス、恐竜の絶滅(中生代から新生代へ)、鳥と飛行機
・映像
動画コンテンツ「アースストーリー」、スライドショー「空を飛んだ恐竜とその仲間」・富田京一氏解説「ミクロラプトル」
イベント構成:
・恐竜博士 富田京一氏による講演、展示ギャラリートーク
・スタンプラリー

実施結果

会期中は空港利用者や近隣住民を中心にたくさんの来場者で賑わいました。子どもたちを中心に「恐竜」は不動の人気テーマで、今年も夏休みの自由研究にあわせてリピーターが続出しました。空港内を回るスタンプラリー、恐竜博士によるトークショーなど、誰でも気軽に参加できる体験要素も取り入れた企画は大変好評でした。

空港利用者の来場はもちろんのこと、ひときわ目立つのが例年通り親を伴って来場する地元の子どもたちです。これは地元教育委員会との連携を活かしながら、空港が「学びの場」として近隣住民の意識に定着していることを示しています。冬の宇宙展と同様に、常に子どもたちにワクワク感を持って空港を目指してもらえるよう、今後も新しい発見と出会える学びの場の実現に向けて支援を続けていきたいと思います。

日  時:2019年7月13日~9月16日 (66日間)
会  場:広島空港ターミナルビル 1階会議室、2階通路他
対  象:一般
来場者数:65,700人
主  催:広島空港ビルディング株式会社
協  力:広島県教育委員会、JAXA、広島県私立保育連盟他