雪は天からの手紙!?

雪の結晶

PHOTO:顕微鏡越しに撮影した2010年秋田県横手市で採取した雪の結晶レプリカ

12月に入ってから大雪のニュースをたくさん見ますね。皆さんはこの冬、雪をご覧になりましたか?もし、これから雪の降る場所に行く機会があれば、たまには雪をじっくりと観察してはいかがでしょう。肉眼でも雪の結晶を観察することはできますよ。ただ、不思議なことに雪の結晶には同じ形が二つとありません。どうしてでしょうか?それは上空でどのような温度と湿度の空間を通るかによって、結晶の形が決まるからなのです。この雪の結晶を“手紙”になぞらえたのが、世界で初めて人工雪を作ることに成功した中谷宇吉郎博士です。中谷博士は上空の気象条件が、降ってきた雪の状態でわかることから、『雪は天から送られた手紙である』との言葉を残しました。素敵ですね。

そんなキレイな雪の結晶をずっと保存してみたいと皆さんは思いませんか?普通でしたら「溶けちゃうから無理だよ」と言われてしまいそうですが、 “レプリカ”なら作ることができます。今年1月(2020年)に雪の結晶のレプリカ作りをしようと思いましたが、暖冬の影響で雪ではなく雨が降ってしまい、雪を採取することはできませんでした。残念!というわけで、こちらは2010年に秋田県横手市で採取したレプリカの写真です。
雪の結晶

レプリカ作りは、まず二塩化エチレンとポリビニールホルマールを混ぜた液体を、プレパラートの上に1滴ずつ並べます。その液体の上に採取した雪を置きます。そのあと、雪の水分だけが蒸発すると、結晶の形(輪郭)だけが残り完成です。これで永遠に雪の結晶を保存することができます。虫眼鏡や顕微鏡で見るととてもキレイ。ただ採取には注意点があります。それは道具も自分自身の身体も全てキンキンに冷やすこと。もちろん鼻息も禁止です!雪が溶けたら努力も水の泡ですからね。採取中はとにかく寒いですが、頑張る甲斐はありますよ。

雪の結晶のレプリカ作りについては、様々な方法がインターネットに掲載されています。ご興味のある方は検索してチャレンジしてみてください。今季はどんな美しい天からの手紙が届くか楽しみです。

佐々木 芳恵

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